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  1. ブログ ほほえみの扉  Luce(ルーチェ)武藤浩代
  2. 神聖な場
 

神聖な場

神聖な場
樹々が少しずつ冬の色に。いろんな赤い実が、冬の寒さの中、ほんのり暖かさを伝えます。 
手編みの赤が基調の手袋とベレー帽を自分へのプレゼントで買いました。身に付けると、手編みの温かさが私の手に伝わります。

風邪やインフルエンザが流行り出しています。
昔から日本に伝わる甘酒、納豆、お醤油、味噌、みりん、酒粕、麹、たくさんの生の果物や野菜の酵素など、発酵した菌や酵素。
それらのものをいつも食べていてください。そして、それらの菌と共に生きてみてください。
他の菌が、近寄ってこなくなり、日々、元気に過ごせます。長年、共に生きた時、今までにない自分が誕生してきます。

誕生日に、
嵐山にある福田美術館に行きました。
個人のコレクションの美術館ですが、コレクションは約1500点。

横山大観、上村松園、竹内栖鳳、西村五雲、円山応挙、葛飾北斎etc・・・
私の好きな日本画家のたくさんの作品がありました。

その中でも、上村松園さんは一番好きな画家です。
30年以上、上村松園さんの展覧会を何度も何度も見に行き、画集もたくさん持っています。

なのに、見たこともない松園さんの絵があったのです。
松園さんの作風とは、少し違った絵がありました。本当に驚きました。
長年、松園さんのファンだった私は、全ての作品を見てきたつもりでした。
松園さんの違う面を見たようでした。
この持ち主は、松園さんの中にある、中々、見れない面が表現された作品を集めたようです。

その他の有名な画家の作品もその人たちの個性が引き出された作品ばかりで、名前を見なくても、これはこの人の作品と分かるコレクションでした。
福田さんという方の真、芯を見抜く眼力と感覚の鋭さに驚くばかりです。

紅葉の時期が終わり年末が近く、人が少ない嵐山で空や川、山は静寂の中優しげな様子でした。
美術館のカフェでホットチョコレートをいただきながら、しばらくぼんやり嵐山の景色を見ていました。

父の実家は仕出し屋で会席料理を出す仕事をしていたので、
小さな時から、昆布や鰹の出汁の香り、鰹を削る様子、新鮮な魚や野菜に囲まれ、見て味わい育ちました。
それが普通の生活でした。出汁は香りで、味が分かります。その出汁の香りが大好きです。

板前さんの白い帽子、エプロン、下駄。ひのきのまな板、包丁。
調理場は神聖な場でした。騒いだり、安易に近寄れない真剣で神聖な澄んだ雰囲気がありました。
3歳ぐらいには、それを感じ取っていました。

板前さんは魚を触っているので手がとても綺麗で、魚をさばき野菜を細工する時の瞳は、真剣な眼差しで澄んでいました。
小さな時から、それも大好きでした。安易に近寄れない神聖な雰囲気。

最近は、小さな時の味わった出汁に出会うことはありませんでした。

美術館の後、和久傳でお料理と竹の筒に入った日本酒をいただきました。
ひとつひとつの食材、お料理、食器、グラス、活けてある花、中庭、洗面、椅子、カウンター、椅子、まな板
接客、インテリアetc・・・
全てに繊細に細やかに優しく気が行き渡っていました。
写真を撮ることは、この場では私はできませんでした。

私が小さな頃、味わい感じた、お料理、出汁、板前さんの瞳や眼差し、手、包丁、まな板。
全てが神聖でした。それが和久傳にありました。

ただその場に居るだけで、その人が光輝く。
何もしなくても、言葉がなくとも。

その人が、本来のその人に還った時、光輝く。
周りの全てが輝く。

それが私の夢です。
そんな夢がかなった場の福田美術館と和久傳での誕生日のひとときでした。

Luce(ルーチェ)

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