雨の一日です。かなり気温が低く過ごしやすいです。
鳥達は、雨の中、広く広く響き渡るように鳴いています。
ヒプノセラピーを学んでいる時、そして、今、セッションをしているときや現実の日々の生活の中、
意識と無意識を、客観的に見つめることの大切さを実感しています。
人には、心があり感情があります。
目の前のただの事実に、感情を伴い物語を作るのは、その人、ひとりひとりです。
ただある事実。そこに、心を持つ人がそれぞれの色をつけていきます。
その時、意識して自覚し、身体を伴い体感して、客観的に様々な目の前の景色や人々を見つめていく事ができればベストですが、
なかなかそうは簡単にはいきません。
そうしていくには、客観性、冷静さや日々、自分自身や目の前の現実を見つめていく強さが必要になります。
人はそんなに強くないし、自我は賢いので、無くならないように、色々ささやいてきます。
そんなしんどいことしなくても、楽に行こうぜ!
誰にも分からないし、そんなことしたって何にもならないさ。とか・・・
人は、辛さやマイナス的な感情があると、自己防衛のために、無意識になったり感覚を止めてしまいます。
そして、その繰り返しを続けていくことになります。
それが、人間で当たり前です。それが人間です。
光と影を持つのが人間です。
キリストの弟子の一番弟子のペトロは、
「鶏が鳴く前に、あなたは三度私を知らないと言うだろう」と、イエスが話します。
そして、イエスが十字架にかけられる時、その通りになります。
自分の生命の危機や究極の時、人はそうなって当たり前です。
それが人間です。
そんな自分を意識し自覚できるかが大切。
感覚や感じることを完全に止めて、無意識になり、機械やモノのようになる事が危険です。
昔、日曜東芝劇場という番組がありました。
毎回、一時間で終わるドラマで、様々な大女優さんが出演されている番組でした。
印象に残った一つのお話があります。
吉永小百合さんが主演でした。
年齢の離れたいつも無表情の思いやりのないご主人との単調な結婚生活。
毎朝出かける時、玄関で正座をして見送る吉永さん演じる奥さんに、ご主人は千円札を渡します。
それを両手で奥さんが受け取ります。
その千円で、その日のやりくりをしろということです。
まるで、奴隷のようです。
そんな日々が淡々と繰り返されます。
奥さんは、控えめで、一切、ご主人に逆らわず、無駄口も聞きません。
その奥さんが普段の貞淑な控えめな雰囲気とは正反対で、瞳をギラギラと輝かせて、小悪魔のような笑みを浮かべ、奔放にある男性と昼間に浮気をしています。
結末は、忘れてしまったのですが、そんな二面性のある女性を大女優の吉永小百合さんが、演じていました。
女性の二面性をとても上手く表現したドラマでした。
普段、押さえつけられ管理され奴隷のようにされていた鬱積からなのか、
元々あるその貞淑な大人しい女性の中に潜む本来の姿の悪女なのかどちらなのか分かりません。
この二面性を、抑え込まずに意識化し自覚してコントロールしていく事が大切です。
誰しも、人間は比率はそれぞれの個性がありますが、9個の悪の質があると言われています。
日々の生活の中、感覚や感じることを止める事なく、自分のいいも悪いも感じ意識して自覚した上で、生きていく事が
必要のないエネルギーを溜め込む事なく軽快に軽やかに生きていく秘訣です。
慣れてしまうと、楽に自然に意識化できるようになっていきます。
是非、自分のいいも悪いも意識化して自覚して暮らしてみてくださいね。
楽になりますよ!